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和歌を歌う

私は国語が専門です。
とはいっても「学位」や「号」は持ってないんですけどね。
“国語”関係は全部学んだなぁ…で大学辞めちゃったからね(^_^;)←これホント。

万葉集の巻の1、第一歌 天皇御製歌を中学か高校で「ナンパしている!!!」と言って、怒られ、
大学で「確かにそうとも言えるねぇ」と褒められた私(笑)

本当は万葉集などの和歌は「詠み人知らず」の「防人の歌」なんてのが好きなのですが…
“万葉集”とは何か?と尋ねられると「一番最初が天皇さんのナンパで始まってる人間臭い和歌集です」と答える人(笑)

奈良・飛鳥時代から非常に長い時間が経っております。
759年から780年に成立したとされていて
原本は存在せず、現存する最古の写本は11世紀後半ごろの桂本万葉集(巻4の一部のみ)、
完本では鎌倉時代後期と推定される西本願寺本万葉集が最も古い(以上Wikipediaより抜粋)
2020年の現代から考えると1000年は軽く経っている古い和歌集な訳ですね。

なので、実際にどんな風に詠んだか…それは分からない訳ですね。
鎌倉時代の「平家物語」いわゆる「祗園精舎の鐘の声、 諸行無常の響きあり」で始まる物語。
日本のホラーな昔話として「耳なし芳一」で知った人もいるかも知れません。
この「芳一」さんも琵琶法師。
琵琶法師というのは今で言う「ギターの弾き語り」に似ていて、
琵琶を演奏しながら語る…語るといっていますが歌います。

ちなみに「琵琶法師とは昔の“流しのギター弾き”だ!!!」と言って怒られ、
大学で「そうとも言えるわねぇ」と褒められたという複雑な経験を私は持ってます(笑)

さておき、こういう経験があるからかわかりませんけど、随分昔にろう者でギタリストであり、
かつては私のギターの先生でもあった「岡本大助」くんと「辞書をひいて、そこに載っている内容をギターで弾く」
そんなおバカな遊びもしてました(苦笑)

実際、「どんな風に歌ったか?」となると1000年以上も昔なら正解なんて誰もわからんのです。
今で言う「チャラい奴」風に歌ったのか?
オペラ風に演技かかって歌ったのか?
それは、その当時の人にしかわからないんですよね。

一応、琵琶法師の「平家物語」を聴いたことがあるので、
リズムや調子、雰囲気的には「こんなのじゃないかな?」というものはあります。
恐らく、日本人ならわかるような雰囲気ですかね。

ただ、それでも正解に近いかはわかりません。

令和の現代は当然ながら平成や昭和の歌を知っている方はおられるし、
何らかの記録媒体で歌声なども保存されていますね。
これとて、そういうのが広く広まったあとに残るものなので、
それ以前のものは残らないんですよね。

アイヌのユーカラのように“口伝”で伝わっているものもありますが、
これとて、3世代前に聴いた人とは“内容はほぼ同じ”であっても
リズムや調子などは微妙に変わってしまっていると思います。

軍歌というと嫌がる方もいらっしゃいますけどこういう類の曲って
いわばアニソンのように“気持ちを高揚させる”効果がある…というね。
ですので、意外と軍歌って第二次世界大戦に出来たと思われる方多いですけど
明治維新の頃だとかそういう「対戦以前」に出来た曲が多いのですよ。

今も警察音楽隊などで歌われている「警視庁分隊行進曲」(抜刀隊・扶桑歌)など
これは成立が明治19年といわれていますね。
この辺りは古いといえば古いのですが、当時現役だった人がお亡くなりになる前に
記録媒体に残しているということで当時の雰囲気なんかもわかるんですね。

そうなるとそれ以前のものになると…当時現役だった人が記録媒体が生まれる頃に
そのときに生きている…記録したとは言い難く、いわゆる伝統の継承者の歌声になってしまいます。

このように記録媒体、それも音声ともなると残しづらい。
そう考えると万葉集や古今和歌集のような約1000年(約10世紀)も前のものなんて、
想像でしか無いわけです。

ただ、逆に面白いなと思ったのが下記のリンクにもありますように、
書物でしか残っていない“和歌”に音楽をつけ歌うという人が居てるんですね。

古人いわく“今様”というのかも知れませんが面白い試みです。
私も今聴いておりますが、なかなか面白い。

皆さんも是非一度お聴きになってみては?と思います。


 

nightfox-hq | comments(0) | - | pookmark | category:言語考
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