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学びと体験

手話歌は簡単なようで簡単ではない。
歌っているところを見ると簡単に見えるだろう。
だが、産みの苦しみは非常に難産と言わざるを得ない。

苦心点は幾らでも出てくるが簡単に出来たと思えることは今までに一度もない。
仮にすぐに出来たとしよう。

その点を切り取ると「簡単やね」と思ってしまうだろう。
しかし、そうではない。

日々の積み重ねや観察、研究が今自分の力になっているからだ。

誰だったかが言った。

30秒でとても美しい絵を描いた。
そして彼はその絵を渡しながら言った「その絵は100万ドル」です、と。

「そんな、この絵を描くのにあなたは30秒しかかかっていないではありませんか」

そう言われた彼は苦笑いしてこう言った。
「お嬢さん、それは違う。30年と30秒だ」

彼の名は、パブロ・ピカソ。

彼がここまでの作品を作るのに30年という年月を費やしてきた。
故にたった30秒で仕上げた作品であってもその裏には30年の積み重ねがある。

私も…とパブロ・ピカソ氏とは比べ物にはならないが、
長く、追求してきた、積み重ねてきたものがある。

今回、「パプリカ/米津玄師」を手話歌化するにあたって、たたき台(暫定版)のみを作り、
残る仕上げはTSOの皆さんにやっていただいた。

これを通して私が何に拘り、何に苦心し、何を目指しているのかを少しでも感じて頂けたらとの想い。

金額では計れない普段見せず、見えないものが私にはある。

ただ、こういう話もあるんだよね。
「値段がついてしまうとその時から芸術は陳腐化する」と。

本当は金銭的な苦労を考えずに済む環境を作れたら良いのだけど。
そういう訳にはいかないから少しでも売っていく。
生活あるしね(汗)

手を抜かないがために悶え苦しむ。
それを繰り返して今の自分が居る。

国語力や想像力、観察力、その他必要と思うものは何でも取り入れていきたい。
ある意味欲張りかもしれない。
未だにまだ足りないと思っているんだから。

ちなみに「パプリカ」…手話は勿論のこと今回は「キュードスピーチ」も取り入れた。
聴覚障害児が言語訓練(発声)するに当たって使われるのがこれ。
「らるらりら」のところだけでも「キュードスピーチ」を使って練習中の子どもたちに
「あ、僕が(私が)使ってるのと同じ〜♪」と思ってほしくて。

いずれ、どこかでお目にかけることもあるかも知れない。
その時は楽しんでもらえると嬉しいな。


 

nightfox-hq | comments(0) | - | pookmark | category:手話歌考
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